ブランディングから見たマクドナルドが苦しくなっている理由

ハンバーガー

マクドナルドは、ファーストフードの象徴的な存在で一時代を築いた企業です。

ですが、一時代を築いたような企業でさえ、今は苦しくなっています。

その理由については、いろいろな所で言われていますが、
今回はブランディングという視点からマクドナルドが苦しくなっている理由を
説明していこうと思います。

マクドナルドが苦しいのは似たようなブランドがあるから

マクドナルドはファーストフードなわけですが、
マクドナルド以外にも同じようなハンバーガー屋さんってありますよね。

例えば、ロッテリア、サブウェイ、ファーストキッチンなど

※モスバーガーは微妙にブランドをずらしている気もするので除外しています。

これらはすべて同じようなブランドを作っているので、
わざわざそのお店に行く理由を作りにくいんですよね。

 

「絶対にマクドナルドじゃなきゃ嫌だ!」という理由って、ありますか?

例えば、近くにマクドナルドがないけど、
30分歩けば、マクドナルドがあるという状況があったとします。

この場合に、わざわざ食べに行く人ってあまりいないですよね。

近くにロッテリアがあったら、「別にロッテリアでもいいか」となりますよね。

他のお店と似たようなブランドを作っていると、
お客さんが来る理由が弱くなるので、人が離れていきやすくなります。

 

「手軽さ」は、もろ刃の剣

ファーストフードは
「早い、安い、おいしい」という手軽さを売りにしています。

これは「便利でいいんじゃないか!」と思うかもしれませんが
「手軽さ」というお店の売りは、もろ刃の剣のようなものです。

 

確かに早くて、安いというのは便利なものなので
一時的には人を増やすことができるでしょう。

しかし、こういった理由で集まった人は
同じような理由で店を離れていってしまいます。

近くに、早くて安いものができてしまったら
そちらの方に人が流れます。

 

こんな風にして、価格競争となり利益が減り経営状況が悪化します。

マクドナルドは価格競争で生き残ったような会社ですが、
中小企業や個人の自営業が、これと同じことをするとすぐに限界がきます。

 

また、手軽さを売りにすることは
次のような問題を引き起こす原因にもなります。

自分の作ったブランドに苦しめられる

2015年の1月周辺で異物混入問題が相次ぎましたが、
これは自分で作ったブランドに苦しめられていると言うこともできます。

早さ・安さを売りにするために、
人件費などのコストカットすることで、一人の作業量が増大します。

すると、どうしても忙しくなりがちで
作業が雑になり、異物が混入しやすくなります。

 

今の時代は、誰もが気軽にインターネット上に発言できる時代で
情報も拡散しやすい時代なので、問題が大きくなりやすいです。

作業が雑になってしまうようなブランドというのは作らない方がいいですね。

一度作ったブランドを変えるのは難しい

原価が高くなっている影響から、値段をあげたり
ちょっと高級メニューを用意したりしていますが、
それでもまだまだ厳しい状態が続いています。

元々、手軽さを売りにしているところが急に方向転換をしようとしても、
やはり難しいものがあります。

 

値段が安いという理由で人が集まっていたので
値段が高くなると人は離れていきます。

また、どうしても安さというイメージがあるので
高級感を出そうとしても、どこか安っぽさを感じやすいのです。

「そうはいってもマックでしょ?」みたいな感じです。

 

大企業なってしまうとブランドを変えるのが非常に難しいです。

大企業だと構造を変えるのに、社内の反対意見も多そうですし
「責任はだれが取るのか?」という問題に発展しやすいです。

そんな面倒なことは誰もやりたがらないわけで
ブランドを変えるのが遅くなりがちです。

 

また、世間への認知が広まっているイメージというのは
「どーん!」と変化するものではなく
徐々に変化するものなので、時間もかかります。

こういった観点からも、
一度出来上がったブランドの方向転換をするのは難しいです。

まとめ

ブランディングをうまくコントロールしないと
苦しい経営になりがちです。

誰もができるようなブランディングである
「早さ・安さ・手軽さ」は、十分に気を付けた方がいいでしょう。

 

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